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皮膚科

皮膚のトラブルの全てに対応 〜治らないから抜け出そう〜

犬と猫の病気の中で、皮膚の病気が一番多いと言われています。

  • 痒みやフケのストレスを抱えている
  • 皮膚病が治らない、再発する
  • 原因がよく分からない
  • スキンケアの相談をしたい
  • セカンドオピニオンを受けたい

といった悩みを抱えている方は是非ご相談ください。

皮膚科の診療方針

しっかりと診断を付けます。
治りにくい皮膚病は、原因が複数あることが多いです。それらを明らかにし、原因に対する治療を行います。
アトピーなど治療が長期にわたるものは、副作用が出にくい薬やスキンケアを用いて、身体に負担をかけずに症状を良好に保つ治療法をご提案します。

皮膚科の診療体制

中田分院の皮膚科の診療体制は充実しており、皮膚科専門診察と皮膚科があります。

皮膚科専門診察
獣医皮膚科・耳科を専門とし、プロフェッショナルな皮膚科・耳科診察技術を提供する獣医師チーム「VDT」の獣医師による出張診察です。(VDTについてはこちら)
皮膚科・耳科に特化しているため、皮膚科・耳科の経験・知識が大変豊富です。診察日は限られていますが、日本の皮膚科・アジアの皮膚科を代表する皮膚科医の診察を受けることができます。(詳しい皮膚科専門診察についてはこちら)
神田:偶数月の第2土曜日
皮膚科
当院の皮膚科に精通する獣医師や皮膚科認定医による診察で、担当獣医師は皮膚病に関する様々な機関で研鑽を積んでいます。皮膚科専門診察との連携も可能です。皮膚科のみならず、一般診療も行っているため、総合的な判断も得意としています。
布川伸子:火曜日
平野(皮膚科認定医):水、木、土曜日
松田:月、木、日曜日

犬と猫の皮膚について

犬や猫の皮膚は、人間の皮膚と比べるととても薄くデリケートです。また、毛が多く、ベタベタした汗をかくのでスキントラブルが起こりやすいです。予防するには、その子に合わせた適切なスキンケアが必要です。
中田分院では肌質に合ったスキンケアの方法をお伝えするスキンケア教室を第1月曜日に開催しています。
また、診察で肌質にあったシャンプー剤や効果的な使い方をお伝えする事ができます。

皮膚病の原因・検査

皮膚病は、同じようにみえても、ダニやノミ、細菌の感染症、アレルギー、ホルモンに関連するものなど原因は様々です。まずは原因をつきとめることが大切です。動物の生活環境や生い立ち、日常のケアの方法を伺う事が診断につながる事もあるため、詳しくお話をお伺い致します。さらに、皮膚の検査を行い皮膚の状態を把握します。

皮膚の一般的な検査

  • 皮膚押捺塗抹検査

    皮膚表面の状態や細菌・酵母菌を調べます。

  • 皮膚掻爬検査

    皮膚の中のカビやダニを調べます。

  • 被毛検査

    毛の状態や毛に感染したカビを調べます。

皮膚の詳しい検査

  • 血液検査、ホルモン検査、
    超音波検査

    皮膚は全身状態を反映する鏡ともいわれています。内臓疾患やホルモン疾患が皮膚病の原因になっていないか調べます。

  • アレルギー検査

    アレルギーは免疫が過剰に反応した状態です。血液検査で免疫の状態を調べます。

  • 皮膚病理検査

    治療の反応が乏しい症例や潰瘍などの皮膚症状があるものに、確定診断をするために皮膚の一部を採取し、細胞レベルで異常をみます。

皮膚科診療の流れ

  1. Step01問診

    多角的な診断・治療のために、問診票を用いながら皮膚病の経過や生活環境について詳しくお伺いいたします。

  2. Step02視診、触診

    頭から尻尾までくまなく見ていきます。病変の分布や色、形、深さ、臭いを評価します。

  3. Step03皮膚の一般的な検査

    感染や異常細胞の確認、毛の状態の確認をし、皮膚病の全体像を把握します。

    • 皮膚押捺塗抹検査:スライドグラスを用いて、菌やカビ、ダニ、異常細胞の有無を検査します。
    • 皮膚搔爬検査:皮膚を削り、ダニやカビの感染を検査します。
    • 被毛検査:毛を顕微鏡で見て、カビの感染や毛根の状態、毛の状態を検査します。
  4. Step04皮膚の詳しい検査:必要に応じて行います

    • 血液検査、ホルモン検査、超音波検査:皮膚は全身状態を反映する鏡ともいわれています。内臓やホルモンに異常がないか調べます。
    • アレルギー検査:アレルギーは免疫が過剰に反応した状態です。血液検査で免疫の状態を調べます。
    • 培養検査:菌の種類の特定と抗生剤に耐性を持っているかを調べます。
    • 皮膚病理検査:皮膚の一部を採取し、細胞、組織レベルで皮膚の状態を評価します。
  5. Step05診断

    問診、視診、触診、各種検査により診断し、分かりやすくご説明いたします。

  6. Step06治療

    皮膚病には、完治する病気と付き合っていく病気があります。
    アレルギーや脂漏症などは体質が関わり、生涯付き合っていく必要がある病気です。これらの病気の治療は

    • 症状を改善し、動物がストレスを感じない状態を維持すること
    • 動物の身体に負担をかけないこと
    • ご家族が続けられる治療であること

    が大切です。内服薬、外用薬、食事療法、スキンケア、サプリメントと治療の選択肢はたくさんあります。ご家族とご相談しながら、1番合った治療法をご提案いたします。

皮膚科診療の注意事項

直前のシャンプーは原因を洗い流し、症状を分かりにくくすることがあるのでお控え下さい。
動物の生活環境(食事、シャンプー剤)や生い立ち、日常のケアの方法、今までの治療(お薬、シャンプー、食事内容)等を詳しくお伺いすることがあります。

皮膚病の治療

感染症の治療

適切な駆虫薬や抗生剤を使いしっかりと直していきます。再発するものは、スキンケアを加え再発を予防していきます。

代表的な病気:膿皮症

皮膚の常在菌が増えたため、フケや痒みを引き起こす病気です。外用や内服の抗菌療法を行います。近年耐性菌も多く見られています。菌を同定し、適切な抗生剤を選択するために培養検査を実施することがあります。また、菌が増えた原因を探り再発を予防します。

慢性疾患の治療

アレルギーやホルモンの病気は生涯付き合っていく必要があります。長く付き合って行くためには生活環境、動物の性格を考慮して、その子にあった治療法を飼主様と一緒に選んでいく必要があります。

代表的な病気:アトピー性皮膚炎

Before
After

アトピー性皮膚炎の治療では、皮膚の状態を良好に保つために、薬、食事、シャンプー、サプリメント、環境の改善など多方面からアプローチすることで、体に負担をかけることなく付き合っていく方法をご提示致します。
難治性のアトピー性皮膚炎でステロイド薬が減量できない場合、体質改善を目指す減感作療法、免疫を調整するインタードッグ、免疫抑制剤を使用する事もできます。
なるべく体に負担をかけず、動物と飼主様が皮膚病のストレスから解放される治療を一緒にみつけましょう。

院内での薬浴

院内で薬浴、マイクロバブルを行うことができます。(薬浴・トリミングについてはこちら) 皮膚の状態に合わせて適切なシャンプーや保湿剤を組み合わせます。
診察もしくはお電話にてご相談ご予約下さい。

お電話でのお問い合わせ

045-410-8325

【受付時間】9:00~11:30 / 15:00~17:30
※休診日:お盆、年末年始

皮膚科治療例〜Before&After〜

雑種猫:好酸球性局面

Before
After

猫の好酸球性局面はアレルギーの症状のひとつです。
食餌の管理、免疫抑制剤の投与で改善しました。

ジャックラッセルテリア:脂漏症

Before
After

脂漏症は皮脂の分泌が過剰になった状態です。
スキンケアと皮脂の分泌を抑える薬で改善しました。

マルチーズ:脂漏症

Before
After

外用薬とスキンケアで、2週間で改善しました。フケも全くでなくなり痒みもなくなりました。

脂漏症と甲状腺機能低下症を併発していた犬の1例

Before
After
プロフィール
8歳 柴犬 メス 室内飼育 ワクチン・ノミ予防済み
既往歴
他院にてステロイドの内服とシャンプー療法を行っていましたが、症状が悪化したとのことで、来院。
診断・治療
甲状腺機能低下症と診断。
甲状腺ホルモン補充療法
外用ステロイド剤による皮膚の抗炎症療法
抗真菌シャンプー(2回/週)

若年性蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症した仔犬の1例

Before
After
プロフィール
3ヶ月齢 チワワ メス 室内飼育
症状
口・目まわり、全身が腫れて膿が出るとのことで、来院。
発熱し、下顎リンパ節が腫れ、ぐったりしていました。
診断・治療
症状と年齢、細胞診の結果から若年性蜂窩織炎と診断しました。
若年性蜂窩織炎は3週齢から4ヶ月齢の仔犬で認められる皮膚病です。
顔面や体に膿を含んだ水ぶくれがみられます。詳しい発症原因は分かっていませんが、免疫の異常から起こると考えられています。
確定診断には皮膚生検が必要ですが、状態が悪かったため今回は治療を優先し、ステロイド剤を投与して経過をみていきました。3日目で熱が下がり、2ヶ月後には皮膚症状が改善し、毛も生え、元気になりました。3ヶ月後にはステロイド剤も完全に休薬することができました。

炎症性ポリープによるふらつきを呈した猫の一例

プロフィール
11歳 雑種猫 避妊メス
症状
頭が傾いており、ふらついているという主訴で来院された。
診断
耳の中を耳鏡という器具を使って覗いてみると、耳道の奥に明らかな結節病変を認めました。耳道内視鏡(ビデオオトスコープ)と鉗子を使ってできものを摘出して病理組織学的検査に出したところ、炎症性ポリープと診断されました。
治療
炎症性ポリープとは、耳管や中耳から発生する非腫瘍性の腫瘤です。鼓膜を破って外耳道にまで出てきたポリープは、耳道を塞ぐほどの大きさになっており、外耳道内や中耳に液体が溜まり、悪臭を放っていました。中耳は体のバランス感覚を保つところであるため、そこにトラブルが起こるとふらつきがおこります。
オトスコープでの処置から数日後にはふらつきも落ち着き、耳垢やそれに伴う悪臭も気にならなくなりました。診断・治療に耳道内視鏡が有効でした。